耐力壁

2018年1月17日

こんにちは。

今週末に上棟するN様邸では、
弊社では初めてコーチパネルを採用しています。
コーチパネルは、一般的な構造用合板を使った耐力壁と違って、
柱の内側にパネルの枠を入れるようなものになります。
簡単な絵にすると、

構造用合板がこちら

これは、柱の外側に耐力壁になる合板を張り、
建物を固めて地震の揺れから建物の変形を守ります。

そして、コーチパネルがこちら

柱と柱の間に構造用合板の枠をはめ込んで、
地震の揺れから建物の変形を守ります。

このどちらも、そして昔から耐力壁として使っている筋交いも
きちんと計算をして配置する場所も考えて施工していますが、
コーチパネルは繰り返し起きる余震に対して強みが出てきます。

筋交いや柱の外側に張る面材は繰り返し大きな地震がくると
筋交いの変形や面材を縫い付けている釘の緩みなどで
揺れを抑える力がどんどん減少していきますが
コーチパネルは、四角い枠を柱間にはめ込んでいるので
変形しにくくなっています。

千葉県は、これから30年以内に地震がくる確率が70%以上
と言われています。以前受講した講習会で、
「降水確率が70%であれば、みなさんは傘を持って出かけるのに、
なぜ地震の来る確率が70%と言われているのに慌てないのか。」
と言われたことがあります。
まぁ傘と耐震では規模が違い過ぎますが、確かになぁとも思いました。

建物の耐震だけではなく、家具家電などが倒れたり落下しないように
今一度、現在の環境を見直さなければなぁと私も思いました。
みなさんも、家具の配置など少し気にかけてみて下さい。

ちなみに私は、最近サッカークラブに入り、ますます宿題をしなくなった息子に
宿題をやるまで言い続けるという忍耐力との闘いをしています(笑)

古山 麻樹

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Posted by hirabayashi