初心忘るべからず

こんにちは。

千葉県では先日の大雨でも沢山の方が浸水被害等に遭われています。

被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

突然ですが、建築基準法第1条に「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。」とあります。

私が構造の勉強をさせて頂いているセミナーの講師の方が、セミナーの最初に言う言葉です。

“国民の生命と健康と財産を守る”

近年、自然災害が多く発生し、熊本地震からは特に耐震性について考えさせられるようになりました。そして今年は比較的災害が少ないと思っていた千葉でも、立て続けに来た台風により沢山の方が被災されています。耐震だけではなく、耐風についても考えていかなければならない。では水害対策はどうするのか?

基準法の第1条にあるように、基準法で定められているものは“最低の基準”です。なので、基準法を守っているだけでは繰り返し来る災害から国民の生命や財産を保護することはできません。お金を掛けて耐震性や省エネ性、耐風性を高めたり、基礎を高くした家を作れば浸水被害も防げるかもしれない。ですが、家が守られたとしても、そこに住む家族の生活が守られなければ意味がない。

 

 

この先生のセミナーを受講すると、耳が痛いことも言われますが、建築士としての初心を思い出す、というより忘れることができません。

ですが正直なところ、いまも答えが出ていません・・・。がいつも考えさせられています。

これからも、建築基準法第1条を忘れずに日々の業務に励みたいと思います。

古山

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Posted by hirabayashi